元チャットモンチーのギターヴォーカルの橋本絵莉子(はしもとえりこ・えっちゃん)さんはどんなギター、アンプ、エフェクターを使用しているの?という方のために橋本絵莉子さんの使用機材をまとめました。
チャットモンチー
2005年にメジャーデビュー、2006年に発表した「シャングリラ」がドラマ『働きマン』のエンディングテーマになるなどで大ヒットした元祖ガールズ・オルタナティブギターロックバンド、チャットモンチー。
メンバーが女性だけのいわゆるガールズ・バンドでチャットモンチーほどしっかりとしたオルタナティブギターロックを演奏するバンドがそれまでいなかったことや、主に女性目線で描かれることの多い楽曲の完成度の高さなどから、高い人気を誇っていました。
しかし人気がとてもあった2011年にドラムスの高橋久美子さんが脱退し、突如として2人体制に。
それでもバンドとしての歩みを止めなかったチャットモンチーは、ベーシストの福岡さんがドラムスに転向して2人体制でライブを行ったり、その後サポートメンバーを迎えて大所帯のバンドとしてライブを行ったりなどして、精力的に活動を続けました。
しかし、2017年にチャットモンチーは2018年をもってバンドを「完結」させることを発表します。
『(チャットモンチーとして)「もうこれで全部やったかな」という感じがした』というのがバンドを「完結」させた理由だそうです。
解散後、ギターヴォーカルの橋本さんはすでに、自身のホームページ、YouTubeチャンネルやtwitterなどを通して音楽活動を再開しています。
正直に言えば、3人体制から2人体制になったときに「何かが変わってしまったな」と僕は思っていました。
ちょうど同時期に橋本さんが結婚し、出産もしたことが関係していたのかもしれません。
もちろん2人体制になってからも名曲はあります。「いたちごっこ」なんかは名曲だと思いますし、バンドの歩みを止めずに2人体制でもなんとか活動を続けようとした姿勢はとてもロックだな、とも思いました。
それでもやっぱり3人体制のときのチャットモンチーが素晴らしすぎた。
そもそもチャットモンチーの魅力は、橋本さんが歌う子供のような無邪気な声と10代後半~20代の女性が抱く等身大な想いが描かれた歌詞が象徴するように、少年のような幼児性と大人の女性の芯の強さが絶妙なバランスで同居しているところにありました。
それが、バンドの体制が変わると共に年齢の変化、結婚や出産などの環境の変化で良い意味でも悪い意味でもカドが取れてしまったのかな、と。
ただ、橋本さんはじめ元メンバーが「新しいこと」を別の形で行おうとしているので、いまは今後の活躍に対して期待しかありません。
YouTubeチャンネルなどは積極的に追っかけていきたいですね。
ちなみに、チャットモンチーの曲はほとんどの曲を橋本さんが作曲していますが、作詞は主に高橋さんや福岡さんが担当しています。
そういった珍しい作詞作曲スタイルであったこともチャットモンチーをチャットモンチーたらしめた理由の一つでしょう。
今回は、そんなチャットモンチーのギターヴォーカル橋本絵莉子さんの使用機材について紹介していきます。
チャットモンチー メンバー
ヴォーカル&ギター : 橋本絵莉子(はしもとえりこ・えっちゃん)
結成から解散まで在籍した唯一のオリジナルメンバー
ベース : 福岡晃子(ふくおかあきこ)
(ドラムス : 高橋久美子 たかはしくみこ)
2011年に脱退
チャットモンチー 橋本絵莉子 使用機材
使用ギター
Telecasterがメインギターで、上記のほか以下のモデルも使用しています。
- Fender Road Worn ’50s Telecaster(2-Color Sunburst / 2008年製)
- Fender Standard Telecaster(2-Color Sunburst / 1983年製)
- Fender Custom Shop Telecaster(Gold)
- Psychederhythm Standard-T
そのほか以下のギターも所有・使用していますが、用途が限られていたり(半音下げチューニング、一部の曲専用)過去に少し使用していただけ、など使用期間が短かったりします。
- Fender Duo-Sonic(Desert Sand / 1957年製)
- Fender John Mayer Stratocaster(3-Color Sunburst)
- Gibson Les Paul Custom(Yellow)
- Gibson Les Paul Special(Faded Cherry)
- Tom Holmes BG Standard(Silver Sparkle)
- Journeyman STV-AML
使用アンプ
キャビネットはオープンバックで使用。
JC-1201、VOX AC15と同時に使用する際は原音とループ音(クリーントーン)の両方を出力しています。
2人体制時のアンプセッティングが面白く、3台のアンプ(Divided by 13、VOX AC15、Roland JC-120)を掛け合わせて使用し、2人でもバンドの音に厚みが出るように(主にベース音)工夫されています。
使用エフェクター
以下は2人体制以降の後期(2015年頃~)の使用エフェクター。
足元はとてもシンプルになっています。
現在SOV-1は流通しておらず、後継機のSOV-2のみ流通しています。
現在SOV-1は流通しておらず、後継機のHBL-4のみ流通しています。
以下は2人体制当初~サポートを入れての体制時に一時的に使われていたものを紹介します。
3人体制のころには以下のように、様々なエフェクターを使用していたようです。
HUMAN GEAR VIVACEは、BLANKEY JET CITYの浅井健一(ベンジー)さんも使用していたチューブアンプとの相性が抜群のブースター・オーバードライブで、弦の音がしっかり残った歪み方をするため、音につやを出すためのペダルとして常に「オン」にする使い方でも活躍します。
チャットモンチー 橋本絵莉子 音作り
チャットモンチーの曲は初期、中期、後期でそれぞれ音作りが異なっているので、弾きたい曲や好きな時期がどれくらいかによって音作りを変えていけばいいでしょう。
初期のころは「恋愛スピリッツ」「橙」「サラバ青春」など、サビでディストーションを効かせたガレージ・オルタナティブ色の強い楽曲が多かったので、そういった楽曲を演奏する場合はメインのオーバードライブペダルで作ったクランチサウンドをベースに、サビストローク用のディストーション(もしくはオーバードライブ)とソロ・リフ用のブースターの3台の歪み系エフェクターを用意すると似た音作りが可能です。
ギターはテレキャスターもしくはストラトキャスターなどのシングルコイルギターが使用されていますが、ややミドル~ローを強めに押し出して厚みのある音に仕上げられています。
中期~後期にかけては、ギターの音作りに関して言えばとてもシンプルに、ほとんどProvidence SOV-1とDivided by 13のアンプで作ったクランチサウンド一本で演奏されることが多くなりました。
橋本さんは演奏面ではもともと器用なタイプではないため、バンドの成熟とともに必要なもののみを残して研ぎ澄まされていったようです。
橋本さんが高校生の頃に作詞作曲した名曲「橙」では初期のチャットモンチーとしてのシンプルなギタープレイが参考になります。
ちなみに、この曲のオリジナルは橋本さんが作詞作曲したものでしたが、シングルとしてリリースされた時点での曲の歌詞は1番を橋本さん、2番を高橋さん、3番を福岡さんが担当しました。
後期の名曲である「いたちごっこ」では、クランチトーンでのカッティングやバッキングギターが効果的に使われていることがわかります。
ただ、音作りの基本は初期のころからそれほど変わったという感じはありません。
ちなみに、この「いたちごっこ」のMVはまだ大ブレイクする前の吉岡里帆さんが可愛すぎるので、要チェックです。
チャットモンチーをApple MusicやAmazon Music Unlimitedで聴こう
今回はチャットモンチーの使用機材を紹介しましたけど、そんなチャットモンチーも、Apple MusicやAmazon Music Unlimitedでほとんどの楽曲が公開されており、月額サブスクリプションで聴き放題にもできます。(一部楽曲はプライムミュージックでも聴き放題のようです)
TRY NOW
✓無料期間後は月額980円もしくは年額9,800円
TRY NOW
✓無料期間後は月額980円(780円)もしくは年額9,800円(7,800円) ※カッコ内はPrime会員特別料金